
石英中の鉄マンガン重石:石英中に板状の鉄マンガン重石が見られる(岐阜県中津川市恵比寿鉱山)
基本情報
- 硬度:4-4.5
- 比重:7.4
- 組成:(Fe,Mn)WO₄
- 色:褐色を帯びた黒
- 劈開:(010)に完全
- 結晶系:単斜晶系
- 共生鉱物:石英、灰重石、蛍石、
特徴
マンガンが多いと濃い赤色になる。マンガンが多いとマンガン重石、鉄が多いと鉄重石となる。タングステンを含むためずっしりと重い。名前はタングステンのドイツ語「Walf rahm」に由来する。
産地/産状
花崗岩に貫入した岩脈、石英脈中、ペグマタイト中などで見つかる。
用途
タングステンの主要鉱石として利用される。タングステンは電球のフィラメント、電子銃の電極、高融点材料などとしての用途のほかに、合金として超硬工具などに用いられる。