斑銅鉱(Bornite)

硫化鉱物

斑銅鉱を含む銅鉱:斑銅鉱と黄銅鉱を含む塊(福井県大野市面谷鉱山)

キースラーガー鉱床の斑銅鉱:青紫色の微細な粒が黄鉄鉱、黄銅鉱に伴い母岩に分散している(浜松市天竜区峰ノ沢鉱山)

キースラーガー鉱石の拡大写真:青紫の部分が斑銅鉱、金色の部分が黄鉄鉱や黄銅鉱

基本情報

  • 硬度:3
  • 比重:5.1
  • 組成:Cu₅FeS₄
  • 色:新鮮なうちは銅赤色、酸化が進むと紫~青色
  • 劈開:なし
  • 結晶系:斜方晶系
  • 共生鉱物:黄銅鉱、輝銅鉱、

特徴

新鮮な時は黄銅鉱のように銅赤色の見た目だが、見た目が経時変化をし、紫色~青色と変化をする。結晶化する事は稀である。オーストリアの鉱物学者イグナーツ・フォン・ボルンにちなんで命名された。

産地/産状

斑岩銅鉱床、スカルン鉱床や熱水鉱脈鉱床、キースラガー鉱床などの二次硫化富鉱帯で産出する。

用途

特に斑岩銅鉱床では黄銅鉱などと共に銅資源の重要な鉱山として利用される。黄銅鉱(CuFeS₂)比べて、斑銅鉱の組成はCu₅FeS₄と銅の割合が大きく、銅鉱石としての利用価値は大きい。

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