黄鉄ニッケル鉱(Bravoite)

硫化鉱物

塩基性岩に含まれる黄鉄ニッケル鉱:金色の部分が黄鉄ニッケル鉱、鋼色の部分は含ニッケル磁硫鉄鉱(長野県飯田市天竜鉱山)

基本情報

※下記の値は黄鉄鉱を引用
硬度:6.0
比重:5.0
組成:(Fe,Ni)S₂
劈開:なし
色:特徴に記載
結晶系:ー
共生鉱物:含ニッケル磁硫鉄鉱、ペントランド鉱など

特徴

ニッケルNiを混溶して鉄Feを置き換えた黄鉄鉱で、Niの濃度が濃くなるほど色味が変わり淡い紫色を示す。Ni濃度の低下に伴い、淡紫→紫灰→淡紅→クリーム色(黄鉄鉱)と変化をする。生成時のNiの固溶状態(濃度分布)で色が変わるので、標本内に色のグラデーションが掛かることがある。

産地/産状

日本国内にニッケル鉱床は少なく、蛇紋岩などの超塩基性岩に伴って産出することが多いが、黄鉄ニッケル鉱の産地の日本国内での報告はあまり多くない。

用途

ニッケルは各種の合金材料の他、蓄電池の電極材料などで使われる。

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