
亜鉛酸化帯の硫カドミウム鉱:閃亜鉛鉱を含む鉱石の空隙に黄色の粉状で産する(福井県大野市下若生子)

スカルン中の硫カドミウム鉱:閃亜鉛鉱や灰鉄柘榴石の空隙に黄色の粉状で産する(岐阜県関市洞戸高見 洞戸鉱山)
基本情報
- 硬度:3~3.5
- 比重:4.9
- 組成:CdS
- 色:黄色、赤褐色
- 劈開:{1122}にて明瞭、{0001}にて不完全
- 結晶系:六方晶系
- 共生鉱物:閃亜鉛鉱
特徴
カドミウムイエローの鮮やかな黄色で産出することが多い。結晶になると赤っぽい色になるが産出は稀で、通常は皮膜状または粉上である。英名がGreenockiteとなっており、Green=緑と思ってしまうが、これは初めて硫カドミウム鉱が発見された土地(スコットランド ビショップトン)の土地の所有者であるグリーノック卿に由来をする
産地/産状
亜鉛を含む金属酸化帯に産する。
用途
カドミウムの原料鉱石として硫カドミウム鉱自体が採掘されることは稀で、通常は亜鉛精錬時に副産物として回収されるカドミウムが工業的には利用される。硫カドミウム鉱自体は鮮やかな黄色なので絵の具として利用される。かつては顔料などとして利用されていたが、有毒性が確認されてからは利用されていない。カドミウム自体にはニカド電池の材料、金属メッキなどの幅広い用途がある。

