
石英空隙のベルチェ鉱結晶:石英の空隙にベルチェ鉱の結晶が形成されている。(長野県阿智村戸沢鉱山)

結晶部分の拡大:表面が青く酸化している。
基本情報
- 硬度:2-3
- 比重:4.0
- 組成:FeSb₂S₄
- 色:鉄灰色、虹色
- 劈開:不明瞭
- 結晶系:斜方晶系
- 共生鉱物:輝安鉱、黄鉄鉱、石英、
特徴
外観から輝安鉱と区別が難しい。ベルチェ鉱は表面の酸化により虹色の外観になることもある。1827年にフランスで発見され、フランス人地質学者/鉱山技師のPierre Berthierにちなんで命名された。
産地/産状
輝安鉱に伴って、熱水鉱床などから産する。
用途
輝安鉱と共にアンチモニーの主要鉱石として利用される。